林野庁、花粉症対策の効果を粉飾 「処分は考えてない」

たまに居るな、こういうはじめに結論ありきな報告書なり論文なりを書く人。

02、03年度に20〜30%の比率で間伐した77カ所のうち、少なくとも23カ所では雄花が50%以上減少したが、31カ所では効果が確かめられなかった。このうち25カ所は、雄花の減少率が20〜30%を下回り、残る6カ所では逆に雄花の量が増えていた。
ところが、林野庁は少数派にあたる効果が確かめられた方だけを取り上げ、05年1月に同庁のホームページで「20〜30%の伐採率で雄花が50%程度減少した」と公表した。

そりゃ、「雄花の伐採による飛散量の減少」、「間伐による日当たりの変化に応じた飛散量の増加」という背反したファクターが存在するんだから、そんな「伐採量に比例して、もしくはそれ以上に飛散量減少」などという都合のいい結論になるわけがないだろう。こういった複数のファクターがあるのが自然科学(に限った話でもないが)では当然なんだから、それくらい理解して報告書作れっての。こういう背反したファクターがあるのなら、伐採しない場合より増える場合があるというのも当然考えられる話だし、だとすれば、どのように伐採すると逆効果になるのかとか、その辺までわかるような実験をすべきだろう。できないんだったらできるところに委託して、結論出してもらえばいいだけの話であって。なんちゃら研究所とか、そういう研究やってるところは民間でも公的機関でもどこかあるだろうに。そんな適当なやり方で調査したつもりになってんじゃねえ。自然科学をなめるな。

こういう無能な役人に花粉公害行政が左右されると思うと怒り心頭なのですが。まったく。