森博嗣「ZOKU」

ZOKU (光文社文庫)

ZOKU (光文社文庫)

数学本読破強化月間一休み。いや非常に読みやすい。下半分が空いてるのでやたら読むの速いし。

キャラクタ造形がトリッキィ(森博嗣的記述法準拠)なのはいつものことであるが、それにも増して物語の舞台設定が輪をかけてトリッキィ過ぎます。「犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体と、彼らの悪行を阻止せんとする科学技術禁欲研究所」ってなんだかわけわかりません。いやなんつーか、森博嗣らしいといえばらしいのだが。

ちなみに、題名のところに「長編小説」と書いてあるが、森博嗣基準では300ページ余り程度では全然長編じゃないような気が。