10番目の惑星、冥王星より大きく直径3000キロ

今回の成果を踏まえ、今夏の国際天文学連合で惑星に含めるかどうかが論議される。ただ、これでも月(同3500キロ)より小さいため、天文学者の間では「大きさで惑星と決まるわけではない」と否定的な意見も根強い。発見者側は「これで惑星に含まれなければ、冥王星も惑星ではなくなる」と主張している。

惑星かどうかはどうやって決めるかというと、…そりゃ学会における発見者の政治力次第、などと言ってしまうと身も蓋もない。
要するに「惑星の定義ってなにさ」という問題に収束するんだと思うが、これって明確には決まってないよな、たぶん。定義の候補としては、

  • 惑星が、円盤状ガス雲の赤道付近に質量が沈降することによりできたので、公転面がほぼ一致している。
  • 内側からの惑星の番号と、太陽からの距離のlogでプロットすると、おおむね直線に乗る(ボーデの法則)。

…などというあたりが素人考え(というほど素人でもないのだが)で頭に浮かぶが、前者については、公転面が他に比べて明らかに傾いている冥王星はあからさまに外様くさい。後者については、海王星が微妙に法則から外れているそうな。とは言え、物の本によっては「ほぼ合ってる」という人もいるのでなかなか微妙。まあ、天文学の分野なんて、オーダーが合ってりゃOKの世界なので人それぞれか(暴論)。個人的意見では、とりあえず軌道が確定するまで保留、ってことで。

ところで、惑星と認定することに否定的な意見も根強いってのは、どういう根拠で否定してるんだろうか。その辺がちょっと興味あるところ。引用文にもある通り、「月より小さいから」ってのは冥王星を惑星として認めてしまったからにはやや説得力に欠ける。やはり「新惑星発見」などという栄誉を他人にかっさらわれるのが悔しいんだろうか。なんだ、やはり政治力次第か。