マルコム・E・ラインズ「物理と数学の不思議な関係」

物理と数学の不思議な関係―遠くて近い二つの「科学」 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)

物理と数学の不思議な関係―遠くて近い二つの「科学」 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)

「フェルマーの最終定理」を読んで、頭の中で何かスイッチが入ったらしく、しばらく数学本読破強化月間開催中。まあ、数学の本というか、どっちかというと物理の本なわけだが。結晶学、相対論、量子力学統計力学、などなど。正直なところ、20分やそこらの通勤電車内で毎日ぶつ切りにして読んでいるとわけわからなくなってくるような気がしなくもない内容であるが、昔習ったおぼろげな記憶を思い出しつつ、物理の道具としての、あるいは物理を進歩させる起爆剤としての数学を楽しむ本。

…楽しむ、と言ってはみたものの、結構難しくてついていけないこともしばしば。紙と鉛筆でもあれば理解が進むこともあるかもしれないが、電車の中ではそれもかなわず。ページをめくらずに同じところで5分ぐらいじっとしてるなんてことがざらにあるので、端から見てると「寝てるのかこいつは」と思われたかもしれない。で、5分間そのページを見つめてる間、頭の中では数式と図が飛び交っているかというとそんなこともなく、単に難解すぎて思考停止して頭の中真っ白だったり(笑)。とりあえず天体の運行に関連する三体問題あたりは昔取った杵柄で割と理解しやすかったので、次はここら辺がかかわるカオス理論あたりをターゲットに次の本を読むべし。