泣 け る ほ ど 良 い ゲ ー ム ミ ュ ー ジ ッ ク

(from ⊂⌒⊃。Д。)⊃カジ速≡≡≡⊂⌒つ゚Д゚)つFull Auto

昨日のエントリに引き続きゲーム音楽の話。いや昨日のは元々ゲーム「音楽」の話ではないが。どうも私の中ではゲーム自体と音楽は不可分なので。

昨日のエントリに対し珍しくトラックバックをもらったので、話の枕としてTB元でも触れられているドラクエIIIの音楽について。個人的な好みで言うと、ドラクエシリーズの音楽は「III」「IV」あたりがピークで、正直なところ音源の性能がだんだん充実してきたSFC、PS、PS2の作品については逆にほとんど音楽が印象に残っていない。唯一の例外が「VIII」の「おおぞらをとぶ」(不死鳥ラーミアに乗ったときの曲ね)だが、これも元々は「III」の曲なわけで、やはりファミコン時代の作品、特に「III」の存在感は圧倒的。昨日のエントリで触れた「戦闘のテーマ」、TB元でお薦めの「王宮のロンド」の他に、「勇者の挑戦」(対ゾーマ戦で流れる曲)、そして、今エントリの「泣けるほど良い」という意味では最もぴったり来るのがエンディングの「そして伝説へ」。まさに物語の締めくくりにふさわしい曲。別に超美麗ムービーが流れるわけでもなく(ファミコンなんだから当たり前だが)、単にマップ画面がスクロールしてるところに時折スタッフロールが挟み込まれるだけの地味なエンディングなんだが、延々と旅をしてきた、見覚えのある地形を見て感慨に浸りつつあの音楽を聴くとかなりじーんと来ます。ゲームプレイ当時はまだガキだったせいかどうかしらんが、「感動して泣く」なんてことはほぼなかったような気がするが、今やったら絶対泣くね、泣くともさ。歳取ると涙腺がゆるくなるよね、なんか。

なんで音源の貧弱なファミコン時代の音楽の方が印象に残っているのかというと、やはりその貧弱さをカバーする音源の使い方が見事だった、ということだろうか。上に挙げた曲はほぼ例外なく、主旋律以外のパートがせいぜい1、2音でのものすごく細かく刻まれた演奏(16分音符、16分音符の三連符、果ては32分音符まで?)なんだが、どうもこれによって生まれるハーモニーが非常に耳に心地よかったというイメージが強い。本来、音源が充実していればこの部分は複数楽器による和音になっていたのだと思うが(実際、オーケストラアレンジバージョンだとそうなっていることが多い)、貧弱な音源ではそれもできず、というかできたのだろうがそのままでは非常に薄っぺらい音になってしまうだろうから、少ない音数で重厚な雰囲気を出すための苦肉の策だったんだろう。実際のところ、オリジナルの楽譜をそのまま楽器で演奏するのは物理的に不可能という気がしなくもない。まあ、その現実の楽器で演奏が不可能そうな「機械的」な音楽がツボにはまったんではないかと。

…と、枕の話を書いただけで今日は時間切れっぽいので、続きは明日以降。さっさと寝ないと明日の仕事に差し支える。