足立恒雄「無限のパラドクス」

無限のパラドクス―数学から見た無限論の系譜 (ブルーバックス)

無限のパラドクス―数学から見た無限論の系譜 (ブルーバックス)

学生時代に大学生協でつい買ってはみたものの、なんか小難しくて30ページほど読んだ後は放置、だったのだが、最近の数学本読破強化月間のあおりでめでたく6年越しの積ん読状態から復帰。とりあえずこれを読み切れる程度には頭が大人になった、ということだろうか。

この本に限らず、数学関係の本を読んでいて非常に考え込んでしまうのだが、この内容に類する研究をしている人が自分と同じ研究科にいたってのがどうも違和感ありまくり。なんというか、根本的に「研究」の概念が数学と物理で違う、という印象。哲学とか、あっちの方が分野的には近そうだ。まあ、古来、科学と哲学は密接にかかわっていたみたいなので当然といえば当然だが。