PCのパーツを取り替えてみた

うちのメインPCは一応自作なわけだが、その割には6年弱前に組んで以降ロクにいじっていなかった(1年くらい前にビデオカードを交換したくらいか)。自作ユーザたるもの、もっと頻繁にパーツ交換して、余ったパーツでもう1台組めるくらいなのが普通なんでは、とは思っていたのだが(偏見)。で、さすがに6年も経つと、アプリの要求するスペックが厳しくなってきてですな。webサイトを見てると、画面の両端にアフィリエイト貼り付けまくりのブログなんかで固まったりとか。ま、あれはJavaScriptで配列データを大量に持たせると覿面に処理が遅くなるIEのダメ仕様のせいでもあるが。あとは1年前くらいに導入したATOK2010の動作のモッサリ感がいい加減耐え難くなってきたのもある。それから、これはマシンスペックのせいではないが、ビデオカードを交換してからというもの、動画サイトを見てるとかなりの高確率でブルースクリーンになる、という問題も。
というわけなのでパワーアップしてみた。問題はどこまでパワーアップするかなのだが…、

  • まずCPUは交換しないと話にならない。
  • とは言え、今時Athlon64なんて売ってないし。というわけで必然的にマザーボードも交換。
  • となると、今時のマザーボードDDRメモリなんぞ使えるわけもないので、メモリも購入の必要あり。
  • CPUは、マルチコア全盛とは言っても、アプリ側があまり最適化されているように見えないので、コア当たりの性能も重要な気がして、AMDからIntelに変更(こっちの方がコア毎の性能は上らしい)。
  • 3Dバリバリのゲームとか、その辺の重たそうなアプリを走らせる予定はあまりないので、はじめはCore i5あたりでいいか、とも思ったが、半年前くらいに実家で買ったPCがCore i5マシンで、あっちと同性能なのも業腹なので(何故)Core i7にしとこう。
  • HDDは…、そういや3年前に買ってみたはいいが結局塩漬けにしてしまったのがあるのであれでいいか、とも思ったが、今時のマザーボードだとSATA3(6Gbps)対応が当たり前みたいなので、このスピードは活かさないともったいない。ということでHDDも新調。つかHDD安いな。500GBなら3000円台とかなにその安さ。
  • メモリは…、上に書いた通りあまり重たいゲームとかやる気がないので4GBも積んどけば充分か、と思ったのだが、これまたDDR3メモリがバカみたいに安い。これはもっと積まなきゃソンソン。ということで8GB。でも5000円ちょい。
  • となると、OSはWinXP(32bit)のままでは4GBまでしか認識してくれなくて意味がない、ということでこの際だからWin7(64bit)へ。
  • 7のどのバージョンか、という話になると、会社ならともかく、自宅で使うならHome Premiumで充分な気もしたが、ちょっと古めのソフトを動かしたくなるかもしれないということも考え(7が64bitということもあるし)、XP Mode対応のProfessionalに。ただし、これがあるなら今持っているXPのパッケージはいらなくなるので、アップグレード版にして多少節約。
…ということで、なんつーかガワ以外ほぼ総取っ替え、という状況に。
買い物は、いちいちパーツ屋巡りするのも面倒なので、全部ドスパラの通販で。実は作業自体は先週の休みからやっていたのだが、ちょっとトラブルがあって先週のうちに終わらなかった。今週も仕事の後にちょっとずつ作業をして、ようやく今日になって落ち着いてブログを書ける状況になった、という感じ。以下、主なトラブル箇所。
  • 今回買い換えなかったDVDドライブの接続。IDEのドライブだったのだが、はじめにWinXPが普通にインストールできたのできちんと繋げているのかと思いきや、OSを立ち上げてみるとディスクがまともに読めないというよくわからない状態。いろいろいじってみた結果(ここで1日浪費した)、単にケーブルが前から使っていた40芯だったのが原因。マザーボードに付属の80芯のケーブルに取り替えたら大丈夫だった。説明書をよくみたらきちんと書いてあった(教訓:よく読もう)。ちなみに余談だが、はじめに80芯ケーブルに取り替えて起動してみたら今度はOSが立ち上がらなくなった…ように見える事態が発生したが、これは単にディスプレイケーブルがきちんと挿さっていなかったため、というオチ。ええい紛らわしい。
  • Win 7(64bit)へのアップグレード。付属の「Windows7ガイドブック」なるものを見ると、「PCで64ビットバージョンのWindowsが実行されている場合は、64ビットディスクを使用します」などと書いてあるので、じゃあうちの場合は32bitのXPだから32ビットディスクか、と判断してそれを入れてみたところ、確かにWin7にアップグレードはされるのだが、32bitの方でアップグレードされてしまった。あれ、bitを選択する欄なかったよね? と思って何度かアップグレードのウィンドウを確認するも指定方法が不明。アップグレード版の場合は、元OSが起動している状態でアップグレードディスクを読み込むもんだと思い込んでいたのだが(実際、32bitOS上で64bitのディスクを入れても読めない)、結局、32bitから64bitにアップグレードする場合は、元OSがインストールされている状態で、64bit用ディスクからマシンを起動してインストールするのが正しい手順だったという。なんというフェイント。
…というわけでやたら時間を食ってしまったが、ようやく一通り環境は整った。おかげさまで快適な動作環境。ブラウザもサクサク動く。ATOKの変換も快適。動画もちゃんと再生できる。ついでに言うとHD動画でもカクカクしない。すばらしい。というかCore i7すげー。4コア8スレッドすげー。タスクマネージャでCPU表示が8レーンに分かれててすげー。でもブラウザだけだと全然使われてなくてもったいない(笑)。
しかしまあ、今回新しく組み直すのに結構な時間がかかったわけだが、だからといって丸ごと買い直すのと比べてそれほど金額的に節約できたか、というとそうでもない。今回、パーツ(CPU、マザーボード、メモリ、HDD)とOSで7万弱くらい使っているのだが、今時は、ほぼ同スペックのマシンがプラス2万位で買えちゃうんだよね。なんというか、「自作は割に合わん」という気がする今日この頃。今回は趣味でやっているのだから別にいいが、例えば仕事に使うPCを自作にして経費を浮かそう、というようなことは考えない方がいいような気がする。パーツで買った場合との差額と、組み上げる手間(と、作業中に失敗するリスク)を考えると、節約した金額に見合うほど私の単価は安くない。
Intel CPU Core i7 i7-2600K 3.4GHz 8M LGA1155 SandyBridge BX80623I72600K

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