東野圭吾「探偵ガリレオ」

探偵ガリレオ (文春文庫)

探偵ガリレオ (文春文庫)

理系の探偵役が出るっていうんで、とりあえず読んでみた。

「長身で色白、黒縁眼鏡をかけた秀才タイプ」の主人公・湯川先生であるが、ある日研究室を訪ねた友人・草薙(←刑事)の出迎えに、煙を充満させた段ボールをポンと叩いて輪っかがポワワ、などという技をかましてくれたせいで、脳内イメージが米村でんじろうで固定化されてしまってどうしてくれよう。あっちも「日本のガリレオ」ではあるが、文章の内容とイメージの齟齬が大きすぎます。

トリックのタネの内容が物理、化学、工学などいわゆる理系分野に属する話なので、その手のネタに興味がある人にお勧め、ってところだろうか。